MLBスプリングトレーニングの球場について知ろう!

MLBの各球団は、2月に入ると、「スプリングトレーニング」が始まります。
スプリングトレーニングは、アリゾナ州(15球団)とフロリダ州(15球団)の2つの州に分かれて行われています。
アリゾナ州では、ロサンゼルス・ドジャースやシカゴ・カブス、シアトル・マリナーズ、サンディエゴ・パドレスなどがキャンプを行います。
フロリダ州では、ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズなどがキャンプを行います。

スプリングトレーニングとは

スプリングトレーニングとは、MLBのレギュラーシーズン開幕前となる2月中旬から3月中旬にかけて、アリゾナ州とフロリダ州の温暖な2つの地域で行われる、開幕に向けた練習、調整のことで、日本の球団では”キャンプ”と呼ばれる期間のことです。この期間中は、各チームがコンディションを整えながら、オープン戦(練習試合)も行われます。

例年、2月中旬に投手陣が先にキャンプインし、その5〜6日後に野手陣が合流します。その後、2月下旬から3月中旬頃までの間にオープン戦が行われます。

各球団の練習見学は基本的に無料で行われており、オープン戦は有料となります。

アリゾナ州で開催されるスプリングトレーニングは、カクタスリーグ(Cactus League)と呼ばれています(※カクタスはサボテンの意味)。
一方、フロリダ州で開催されるスプリングトレーニングは、グレープフルーツリーグ(Grapefruit League)と呼ばれています。

スプリングトレーニングの観戦は、大きく分けて次の2つの時期に分類できます。
●オープン戦が行われていない時期(2月中旬)
●オープン戦が行われている時期(2月下旬以降)

一般的にサインをもらいやすいのは「オープン戦がない時期(2月中旬)」と言われています。そのため、サインをもらうことのみを主な目的としてスプリングトレーニング観戦を検討する場合は、午前中の早い時間から球団の練習施設で練習を見ながらチャンスを伺うという観戦の楽しみもあります。

一方、2月下旬以降になるとオープン戦が始まり、午前中は球団の練習施設で練習を見学してサインのチャンスを狙い、午後は球場でオープン戦を観戦するという、1日を通して楽しめる観戦スタイルも可能になります。※ナイターの場合は練習の開始時間なども通常のデーゲームとは異なります。

以下では、オープン戦を観戦する場合の1日の流れについて、詳しくご紹介します。

スプリングトレーニングの1日(オープン戦開催時)

スプリングトレーニング中のオープン戦のほとんどはデーゲームで行われますので、ここではデーゲームの場合の1日の流れについてのご紹介となります。

午前中の練習

選手たちは午前中からチーム練習を開始します。中には、朝6〜7時頃に施設入りし、個人練習を行う選手もいます。各球団のキャンプ地は、球場と練習場が隣接した構造になっており、朝9時頃から練習場でチーム練習が行われます。

人気球団の場合、早朝からキャンプ地には地元ファンや全米各地から集まったファンが訪れ、開門時間前から列ができることも珍しくありません。特にドジャースなどの人気球団では、サインがもらいやすい場所を確保するため、朝5時頃から並ぶファンもいるほどで、スプリングトレーニング観戦にはそれなりの覚悟が必要です。

良い場所を確保できれば、選手からサインをもらえる可能性は高まりますが、実際のところはタイミングや運に左右される部分も大きく、「確実」にもらえるものではありません。場所を確保できなくても諦めずにチャレンジしましょう。

練習が進むと、昼前後にかけて選手たちは各々のタイミングでクラブハウスへ引き揚げていきます。このタイミングも、サインをもらえるチャンスの一つとされています。

オープン戦

スプリングトレーニングの期間で開催されるオープン戦は、主力選手にとっては試合の勘を取り戻すためのあくまで調整の場になり、フル出場するようなことはほとんどありません。
特に期間中前半の時期の試合は欠場することも多々ありますし、出場しても2、3打席のみの場合もあります。
そのため、しっかり試合を観戦するというイメージで行くと、「あれ?」と思うこともあるかもしれませんが、結果が求められる若手選手たちの躍動を見ることができるのもオープン戦の楽しみの一つです。

オープン戦の開催されるスタジアムは、 MLB各チームの本拠地(レギュラーシーズン開催)よりは小さく、収容人数は1万人から1万5000人クラスの球場となっております。
内野席は、指定席のチームが多いですが、ほとんどの球場の外野席は芝ゾーンの自由席になっています。
お目当ての選手が試合から退いたら、そのまま選手の動きを見て、移動してもいいですし、試合を最後まで見てもスタジアム内で選手に近づくチャンスはあるはずです。

このようにドジャースのような人気チームの場合は、早朝から練習場に並び、夕方に1日が終わるのがスプリングトレーニングになります。
アリゾナ州で行われているスプリングトレーニングは、フェニックスという都市を中心に車で30分~1時間の距離感の中で、全てのチームのキャンプ地に行くことができるのもカクタスリーグの特徴でもあります。

例えば、グッドイヤーという地域でキャンプを行うシンシナティ・レッズのキャンプ地では、訪問するタイミングによってはファンの人数が比較的少なく、落ち着いた雰囲気で見学できたことがあります。そのような日は、レギュラークラスの選手が気軽にサインや写真撮影に応じてくれる場面に出会えることもあり、スプリングトレーニングならではの距離の近さを感じやすい環境です。

もちろん、常に空いているというわけではなく、平日であることなど、条件が合った場合に限られる点には注意が必要です。往々にしてやはり週末は多くのファンが訪れますが、すべての球団がドジャースのように早朝から多くのファンが殺到するわけではありません。

球団や曜日、時間帯によって雰囲気は大きく変わりますので、ご自身に合ったスプリングトレーニングの楽しみ方を探しながら観戦するのも、この時期ならではの魅力と言えるでしょう。

ここでは、ドジャースのキャンプ地であるキャメルバックランチを例にして、スプリングトレーニングの球場についてご紹介をいたします。

キャメルバックランチのスタジアムについて

施設名 キャメルバックランチ (Camelback Ranch-Glendale)
所在地 10710 W Camelback Rd, Glendale, AZ 85307
公式サイト
収容人数 約13000人
グラウンド 天然芝

キャメルバックランチとは、ロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・ホワイトソックスの2チームが、スプリングトレーニングを行う「練習場」、「球場」が併設されている施設になります。
場所はフェニックスのダウンタウンから約30キロ前後の距離にあるグレンデールという町になります。
周辺には徒歩圏内のホテルがないエリアになりますので、基本的にはNFLのアリゾナ・カーディナルズの本拠地であるステイトファームスタジアム周辺のホテルを利用すると便利です。

キャメルバック・ランチの収容人数は約13,000人で、ドジャースタジアムなどのレギュラーシーズン球場と比べると、比較的コンパクトなスタジアムです。客席は、1階席・2階席・外野の芝生エリアで構成されています。

アリゾナ州で開催されるスプリングトレーニング(カクタスリーグ)を観戦する際は、座席選びが非常に重要になります。特に注意したいのが日差しと気候です。

フェニックス周辺の気候は、朝は10度前後まで冷え込む一方、昼間は30度近くまで気温が上がることもあり、1日の寒暖差が大きいのが特徴です。昼間は夏のような強い日差しになることも珍しくありません。また、この時期は雨がほとんど降らず、スプリングトレーニングでは、午前中に練習場での見学、午後にオープン戦観戦と、長時間屋外で過ごすことになります。

キャメルバック・ランチでは、2階席や1階席後方の一部には日陰になる可能性がある座席もありますが、スタジアム全体としては日当たりが良く、日よけができるスペースは限られています。そのため、日焼け対策は必須ですので、帽子やサングラス、日焼け止めなどを準備しておくと安心です。

あわせて、こまめな水分補給も忘れずに行い、体調管理には十分注意しながら観戦を楽しみましょう。

キャメルバックランチの一般外野席は、両チームのブルペンがレフト側とライト側のHRポール際にあるため、左中間から右中間にかけての「芝生エリア」となっており椅子席はありませんので、基本的には自由席となります。
外野エリアでの観戦の場合、芝生が湿っている時もありますので、「敷物」を持参されると良いと思います。芝生席は多くの試合でドジャースの公式サイトからチケットをご購入いただけます。

レフト側の外野席は、オール・ユー・キャン・イート ブルペンパティオと呼ばれる座席となり、基本的には団体での貸し切りエリアになります。
もし団体の貸し切りが無い試合日には、1試合単位で個人でもチケットを購入できるチャンスがあり、ホットドッグ、ポップコーン、ピーナッツ、ナチョス、ソフトドリンクの食べ放題サービスが付いてきます。

キャメルバックランチの内野席は、1階席と2階席があります。
キャメルバックランチの1階内野席は、中通路を挟んで「前方」と「後方」に分かれています。
「前方」は各セクション1列から10列(ダグアウト上は4列から10列)の配列、「後方」は各セクション1列から22列の配列となります。
バックネット裏からダグアウト上の前方エリアは、基本的には球団の公式サイトでは販売がないエリア(シーズンシートで売り切れ)のため、リセールチケットを探すことになります。

週末の試合や対戦カードによっては高額になりますが、スプリングトレーニングは主力選手の出場は約束されておりませんので、よく考えてご購入ください。

2階は「放送席」、「スイートルーム」、「パーティー&プレミアムデッキ」になっています。セクション201-203はオール・ユー・キャン・イート(バーガー、サラダなどの軽食)が付いてくるプレミアムシート扱いの座席になっており、チケットが買えることもありますが、このエリアはほぼ販売されません。

アリゾナ州でのスプリングトレーニング観戦

スプリングトレーニングは開幕に向けた調整になりますので、オープン戦は、ほぼ毎日のように行われます。アリゾナ州で行わるキャンプは、車があれば、他のチームのキャンプ地が回りやすくなります(車がない場合は、Uberなどを利用)。

以下がアリゾナ州でスプリングトレーニングを行うチームの一覧です。

チーム名:ロサンゼルス・ドジャース/シカゴ・ホワイトソックス
球場名:キャメルバックランチ(Camelback Ranch)
所在地:10710 W Camelback Rd, Phoenix, AZ 85037
収容人数:13000人
球場のロケーション:アリゾナ州グレンデールにある球場。グレンデールは、フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港から約35キロの距離となります。
ホテルのロケーション:周辺には徒歩圏内のホテルがないエリアになりますので、基本的にはNFLのアリゾナ・カーディナルズの本拠地であるステイトファームスタジアム周辺のホテルを利用すると便利です。

チーム名:アリゾナ・ダイヤモンドバックス/コロラド・ロッキーズ
球場名:ソルト・リバー・フィールズ・アット・トーキング・スティック(Salt River Fields at Talking Stick)
所在地:7555 N Pima Rd, Scottsdale, AZ 85258
収容人数:11000人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約25キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:ソルト・リバー・フィールズの徒歩圏内にはいくつかのホテルがあります。スコッツデールはアリゾナ州ではリゾート地として有名ですので、車でのアクセスの場合は、ランクの高いホテルを探してもいいかもしれません。

チーム名:シカゴ・カブス
球場名:スローンパーク(Sloan Park)
所在地:2330 W Rio Salado Pkwy, Mesa, AZ 85201
収容人数:15000人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約13キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:メサというエリアにあり、球場の施設に隣接するようなエリアにシェラトン、コートヤードがあります。また周辺にはショッピングモールも作られ、さらに発展することを期待できるエリアです。

チーム名:シンシナティ・レッズ/クリーブランド・ガーディアンズ
球場名:グッドイヤーボールパーク(Goodyear Ballpark)
所在地:1933 S Ballpark Way, Goodyear, AZ 85338
収容人数:9500人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約40キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:グッドイヤーボールパークの周辺には徒歩で行けるホテルはありませんが、もしドジャースと一緒に回る計画であれば、グレンデールとグッドイヤーの中間付近にはホテルがあるエリアもありますし、グレンデールのステイトファームスタジアム周辺のホテルを拠点にしても良いかもしれません。

チーム名:カンザスシティ・ロイヤルズ/テキサス・レンジャーズ
球場名:サプライズスタジアム(Surprise Stadium)
所在地:15850 N Bullard Ave, Surprise, AZ 85374
収容人数:10500人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約60キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:サプライズスタジアムの徒歩圏内にはいくつかのホテルがあります。マリナーズやパドレスのキャンプ地であるピオリアが約16キロとそれほど遠くないので、この2つを回る場合は、どちらかに近いエリアを拠点にしてもいいかもしれません。

チーム名:ミルウォーキー・ブルワーズ
球場名:アメリカン・ファミリー・フィールズ・オブ・フェニックス(American Family Fields of Phoenix)
所在地:3805 N 53rd Ave, Phoenix, AZ 85031
収容人数:10000人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約20キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:アメリカン・ファミリー・フィールズ・オブ・フェニックスの周辺には徒歩で行けるホテルはありません。フェニックスのダウンタウンから車で20分ぐらいの距離となりますので、フェニックスのダウンタウンか空港近くのホテルを拠点にしてもいいかもしれません。

チーム名:アスレチックス
球場名:ホホカムスタジアム(Hohokam Stadium)
所在地:1235 N Center St, Mesa, AZ 85201
収容人数:12500人
球場のロケーション:アリゾナ州メサにあるスタジアムとなり、もともとはシカゴ・カブスが使っていた施設です。
ホテルのロケーション:カブスのキャンプ地であるスローンパークもメサにあるため、約6キロと近いエリアになります。カブスをメインにアスレチックスのキャンプ地に来るのであれば、カブスのキャンプ地の近くのホテルでもUberなどで移動がスムーズにできます。

チーム名:サンディエゴ・パドレス/シアトル・マリナーズ
球場名:ピオリア・スポーツ・コンプレックス(Peoria Sports Complex)
所在地:16101 N 83rd Ave, Peoria, AZ 85382
収容人数:約11000人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約48キロぐらいの距離となります。球場周辺はレストランやスーパーマーケットなどが徒歩圏内にあるので、試合後なども食事のできるエリアへのアクセスも便利です。
ホテルのロケーション:ピオリアには球場へ徒歩で行けるホテルがいくつかありますので、徒歩圏内のホテルを予約できると利便性が向上します。

チーム名:サンフランシスコ・ジャイアンツ
球場名:スコッツデール・スタジアム(Scottsdale Stadium)
所在地:7408 E Osborn Rd, Scottsdale, AZ 85251
収容人数:約12000人
球場のロケーション:フェニックス・スカイ・ハーバー国際空港からから約15キロぐらいの距離となります。
ホテルのロケーション:スコッツデール・スタジアムの徒歩圏内にはいくつかのホテルがあります。スコッツデールはアリゾナ州ではリゾート地として有名ですので、車でのアクセスの場合は、ランクの高いホテルを探してもいいかもしれません。

チーム名:ロサンゼルス・エンゼルス
球場名:テンピ・ディアブロスタジアム(Tempe Diablo Stadium)
所在地:2200 W Alameda Dr, Tempe, AZ 85282
収容人数:約9500人
球場のロケーション:アリゾナ州テンピにある球場となり、フェニックスのダウンタウンから車で約20分ほどの距離になります。
ホテルのロケーション:テンピ・ディアブロスタジアム近く、またテンピのダウンタウンにもホテルが増えておりますので、フェニックスのダウンタウン、空港周辺も合わせれば選択肢は広がります。

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