基本情報
F1ラスベガス・グランプリでは、レース開催時期になると、ベネチアン、シーザーズ・パレス、ベラージオといったアイコニックなホテルが立ち並ぶラスベガス大通り(ラスベガス・ブルバード)を中心に、街全体がサーキット仕様へと変貌します。繁華街の主要道路に特設舗装や観客設備が整えられ、普段は人と車でにぎわうストリップが、一転してF1マシンのための高速市街地コースへと姿を変えるのが大きな魅力です。
このレースは“ナイトレース”として開催されることも特徴で、煌びやかなネオンが照らす夜のラスベガスを背景にマシンが疾走する光景は、他のグランプリにはない独特の迫力と華やかさを生み出します。
コース全長は約6.2kmで、反時計回りのレイアウトを採用。17のコーナーと、F1屈指の長さを誇るおよそ1.9kmのストレートが組み合わさり、圧倒的なトップスピードと市街地ならではのテクニカルさを併せ持つサーキットとして設計されています。
F1ラスベガス・グランプリは、レース観戦と観光を同時に楽しめる、世界中で行われるF1グランプリの中でも唯一無二の都市です。ラスベガスGPの開催期間中は、夜のF1レースの迫力に加え、ラスベガスならではのエンターテインメント、カジノ、グルメ、ショー、ショッピング、また国立公園巡りも楽しめます。世界屈指のエンターテイメント都市ラスベガスで、F1とエンターテインメントを一度に満喫できるのもF1ラスベガスグランプリの特徴です。
座席について
F1ラスベガス・グランプリの舞台となる「ラスベガス・ストリップ・サーキット」には、約10の観戦ゾーンが設けられており、プレミアムシートから一般席まで幅広い種類の座席が用意されています。観戦スタイルや予算に合わせて選べる多彩な席種が、このグランプリの大きな魅力のひとつです。
レッド East Harmon Zone: Heineken Silver Main Grandstand/Turn3 Club/Hello Kitty Grandstand
ブラック Pit Building Zone: Paddock Club
グリーン Koval Zone Heineken Grandstand
ブラウン Flamingo Zone
ピンク T-Mobile Grandstand
イエロー West Harmon Zone
水色 Hilton Grand Vacations Zone
淡い青 Club Paris
ライトブラウン The Venetian Zone: Century Club
ダークブルー MGM Zone: Bellagio Fountain Club

レッド:East Harmon Zone by Virgin Hotels Las Vegas
マップ上の「レッド」の部分は、「East Harmon Zone(イースト・ハーモン・ゾーン」と呼ばれるゾーンです。このゾーンの中には、
●Heineken Silver Main Grandstand
※上階の一部:「Sky Box」(プレミアムホスピタリティー)
●Turn 3 Club(プレミアムホスピタリティー)
●Hello Kitty Grandstand
の大きく分けると3つの座席エリアがあります。上記の座席のチケットを持っていればグリーン:Koval Zoneのイベントエリアへのアクセスも可能です(座席へは入れません)。
East Harmon Zone のイベントエリアは非常に広く、F1ラスベガスGPの中でも特ににぎわうスポットです。特設ステージでは、F1ドライバーのトークセッションや有名アーティストのライブが次々と行われ、常に華やかな雰囲気に包まれています。
さらに、飲食のコンセッションスタンドや各スポンサーのブースも数多く並び、レース以外のエンターテインメントも充実しています。
Heineken Silver Main Grandstand
レースの迫力も、イベントの熱気も、F1らしい高揚感もすべて味わいたい方にとって、Heineken Silver Main Grandstand は間違いなく最高の選択肢になるのではないでしょうか。レース前のグリッド上で行われるセレモニーやドライバー紹介、緊張感に包まれるスタートシーン、そしてピット作業、チェッカーフラッグ、優勝ドライバーの喜び、シャンパンファイトに至るまで―F1のドラマが最も濃く凝縮されているのがこのメインストレッチです。スタートの爆発的な歓声や、フィニッシュの感動をその場で体感できるのは、まさにこのエリアの特権でしょう。
Sky Box
Heineken Silver Main Grandstand の中でも、セクション1107以降の26列目から最上段までは「SKY BOX(スカイボックス)」と呼ばれるプレミアムホスピタリティーの座席です。スタンドの上階に位置し、専用のラウンジエリアを利用できるため、一般席とはひと味違う落ち着いた環境でレースまでの時間を過ごせます。レースが始まれば、各自の指定席からメインストレートを見下ろすように観戦できるのが最大の魅力。スタートの迫力やフィニッシュの瞬間を上階ならではの視界で楽しめる、ワンランク上の観戦体験が期待できます。
Hello Kitty Grandstand TG3 & TG4

F1ラスベガスグランプリの人気エリア「Hello Kitty Grandstand(ハローキティ・グランドスタンド)」は、ターン3〜4でマシンが限界まで攻め込む姿を間近で見られる観戦席です。ドライバーがコーナーを抜け、DRSゾーンの Kovalストレートへ一気に加速するシーンを、迫力そのままに体感でき、目の前をあっという間に通り過ぎていきます。ハローキティの名前を冠したスタンドではありますが、特にこの座席に付いてくるギブウェイなどはありません。左隣には「Turn 3 Club」というプレミアムホスピタリティーの座席エリアがあります。
Turn 3 Club
ピンク:T-Mobile Zone at Sphere
マップ上でピンク色で表示されているエリアが「T-Mobile Zone at Sphere」です。T-Mobile(ティーモバイル)はアメリカの大手携帯キャリアで、F1ラスベガスGPの主要スポンサーでもあり、このゾーンは一般席の中でも特に活気にあふれたエリアとして知られています。
目の前には、ラスベガスの新名所として注目を集める巨大な球体シアター「Sphere(スフィア)」がそびえ立ち、夜になるとダイナミックな映像演出がF1の高揚感をさらに引き立てます。
また、大規模なパフォーマンスステージでは、T-Mobile主催の人気DJやアーティストによるライブパフォーマンスが行われ、レース前後はフェスのような熱気に包まれます。
座席からはターン5からターン9にかけての連続コーナーが広く見渡せ、マシンが一気に減速しながら姿勢を整え、次のストレートへ向かって加速していく動きをじっくり観察できます。
ライン取りの違いやブレーキング勝負、オーバーテイクを仕掛ける瞬間など、F1の技術と攻防が凝縮されたエリアで、観戦の満足度も非常に高いポイントです。
座席の選択肢も多いので、好みの場所的に選べるのも、このT-Mobile Zoneの広さを物語っています。
GrandstandとGAについて
T-Mobile Zone at Sphere では、Grandstand席とGA席の2種類のチケットが用意されています。GA席は価格が比較的リーズナブルで、指定席のGrandstandとは異なり、広い“立ち見・自由エリア”で観戦するスタイルになります。
場所を早めに確保すれば、指定席に劣らない迫力のあるビューでレースを楽しめるのも魅力です。
また、どちらのチケットでもイベントエリアのアクセスは共通で、ライブステージや各種ブースを自由に利用できます。
T-Mobile Grandstand
T-Mobile GA
イエロー:West Harmon Zone
マップ上でイエローで表示されているゾーンが「West Harmon Zone」です。
ラスベガス大通りのロングストレート~ターン16から、メインスタンド前の最終コーナー、ターン17まで延びている「Harmonストレート」後方にこの「West Harmon Grandstand」があります。
West Harmon Grandstand
West Harmon Grandstand は、Harmon ストレートを猛スピードでメイングランドスタンドへ駆け抜けていくマシンを正面から捉えられる、迫力のある観戦エリアです。
このスタンドの隣には一般道路の橋がかかっており、特に座席が前方列の場合、マシンは橋をくぐり抜けてから視界に入ってくるため、長く追いやすいセクション105・106が特に見やすくおすすめです。
反対に、セクション101〜103の前方列は視界が限定されやすいため避けた方が良いように思います。
また、スタンドの後方列に上がるほど視界が広がり、ラスベガス・ストリップから、ターン16を立ち上がってくるマシンがストレートを突進してくる様子まで見渡すことができます。
West Harmon Grandstand は 1列から46列までと高さのあるスタンドで、最上段からの眺望も非常に良く、パドッククラブ、ターン3 & 4 やスフィアまでを見渡すことが出来ます。
観戦ガイド
まずはF1 Las Vegas アプリをダウンロード
まずはF1ラスベガス・グランプリのアプリをダウンロードしましょう。このアプリではチケットの管理、ゾーンエリアへの行き方、F1全体のスケジュールや、ご自分のゾーンで行われるイベントスケジュールなど、F1ラスベガス・グランプリ全ての情報を得ることができますので非常に便利です。
開場時間
2025年F1ラスベガス・グランプリの各ゾーンの開場時間は3日間共に14時30分でした。
因みに過去2回のラスベガス・グランプリ決勝レースのスタート時間は22:00でしたが、2025年より20:00のスタートになりました。
再入場について
F1ラスベガス・グランプリでは、各ゾーンの再入場が可能です。
ただし、ゾーンを一度出る場合は、出口でチケットを必ずスキャンしてから退出する必要があります。
また、2025年大会では、再入場できるのは 3日間とも19:00 まで と決められており、19:00 を過ぎるとチケットを持っていても再入場できませんでした。
2026年以降は予選・決勝のスタート時間に合わせて再入場の締切時刻が変更される可能性がありますので、事前に公式情報を必ず確認しましょう。
手荷物・持ち込み物について
持ち込み可能なバッグ類
・透明なクリアバッグもしくは透明なバックパック:30cmX15cmX30cm以内
・小さなハンドバッグ:15cmX22cm以内
・ウエストポーチ:11cmX16cm以内
・オムツバッグ:乳幼児と共に入場要
基本的に全てのバッグ類はセキュリティーチェックを受けます。
カメラ・ビデオ・その他の電子機器類
・レンズ脱着式の一眼レフ:不可
・プロ仕様とみなされる録音機器:不可
・デジカメ:可
・一脚、三脚、自撮り棒、Goproアタッチメントなど:不可
・ノートPC、タブレット類:不可
・スマホ用バッテリーパック:可
飲食物について
外部からの飲食物の持ち込みはできません。
ですが、特別な食べ物を必要としている方の場合は、透明な袋に入れて検査の際にお伝えください。ボトルウォーターは会場内のコンセッションスタンドにて無料で貰うことができます(2025年)。
WiFi
2025年大会はFree WiFiが全ゾーンで利用可能でしたが、エントリー付近は不安定ですのでチケットは予めウォレットにいれておくか、ポケットWifiまたはデータでアクセスできるように準備しておきましょう。
"T-Mobile Fan Wifi"
喫煙所
アプリ上では各ゾーンに”喫煙所”マークがありましたが、現地では特に看板も無く、トイレ近くなどで多くの人が喫煙していました。ラスベガスですので現時点では喫煙は可能です。
F1開催期間中のラスベガス大通りの規制
ラスベガス大通り(ストリップ)には、有名ホテルが数多く立ち並び、多くの観戦者がこのエリアのホテルを利用することになると思います。
F1ラスベガス・グランプリの期間中は、このラスベガス大通り上では Spring Mountain Rd./Sands Ave. から Harmon Ave. までの区間がレースコースとして使用されます。
大会は木曜日から始まり、期間中は毎日 正午12時〜深夜0時(24時)まで一般車両の通行が禁止されます。さらに、この区間と交差する Flamingo Rd.、Spring Mountain Rd./Sands Ave. も通行止め となるため、周辺道路の混雑やルート変更が発生します。
このため、F1開催期間中にラスベガス大通り周辺のホテルを利用する方は、徒歩移動が中心となること、また通常時とは異なる交通規制がかかることをあらかじめ理解しておくと安心です。
大会期間中のホテルへのチェックイン
2023年の初開催時は、ラスベガス全体がF1受け入れに慣れておらず、交通規制や渋滞がまさに“カオス”状態でした。しかし、2025年大会では街全体が対応に慣れ、動線や誘導も年々改善されています。
レースコースの区間にあるホテルについては、大会期間中もチェックイン自体は可能です。コースによって正面道路は閉鎖されますが、ホテル専用の裏道や迂回ルートが確保されています。
(※一部ホテルでは、大会期間中のチェックインを制限している場合もあるため、事前確認が必要です。)
ただし、空港からホテルへ向かうルートは大きく限られるため、通常より移動時間がかかるのは確実です。チェックイン時間に余裕を持ち、渋滞を織り込んだスケジュールで動くことをおすすめします。
ラスベガス大通りの歩道はアクセス可能
F1ラスベガスGPの開催期間中でも、ラスベガス大通り(ストリップ)の歩道は基本的に歩行可能です。そのため、ご自身が観戦するゾーンへも徒歩でアクセスできます。
ただし、一部エリアには注意が必要です。
ベラージオホテル前は観客席が設置されるため、歩道を通り抜けることはできません。ベラージオ側には、Bellagio Fountain Club以外にF1観戦ゾーンは有りませんので、逆サイドのパリスホテル側を歩いた方が良いでしょう。
また、ストリップと交差する Harmon Ave. と Sands Ave. は歩道のアクセスが片側のみ となり、途中で行き止まりになる区間があります。
一方、Flamingo Rd. の歩道は通行可能でエントリー4、エントリー5などへのアクセスに便利です。
さらに、ラスベガス大通りに架かる歩行者用の歩道橋は、基本的にすべて利用可能ですので、ラスベガス大通りを横断できます。ですが、ゾーンの開場時間、最初のプラクティスやF1アカデミーなどのレースが近づくにつれて歩道もとても混雑し、歩道橋も規制が入る程混み合う時間帯もありますので時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
各観戦ゾーンの紹介とアクセスについて

ラスベガス大通りの歩道には、上の写真の様な各ゾーンまでのアクセスマップがあり、白の点線で動線が記されていますが、初めてラスベガスを訪れる方にはとてもわかりづらい動線が示されている箇所もあります。「F1ラスベガス・アプリ」でもMAPを開くと、GPSで自分が居る場所からゾーンの入口までの動線が示されますので目安にはなります。ここでは2025年大会の体験をもとに、「ラスベガス大通り」から、出来る限り分かりやすい主なゾーンまでの行き方、各ゾーンの紹介を含めてのご案内です。(2026年大会以降、変更になる場合もございます)
レッド:East Harmon Zone
マップ上、レッドにあたる客席ゾーンは「East Harmon Zone(イースト・ハーモン・ゾーン)」というゾーンという、メイングランドスタンドなどがあり、一番メインとされる客席ゾーンです。このゾーンの中の座席の種類は下記の様になります。
●Heineken Silver Main Grandstand と Sky Box
●Turn 3 Club
●Hello Kitty Grandstand
エントリーについて
この「East Harmon Zone(イースト・ハーモン・ゾーン)」に、直接入場することができるエントリーは「Entry 2」と「Entry 3」になります。このエントリーからは下記の客席ゾーンのチケットを持っている人が入場可能で、このゾーン内を通り抜けて各ゾーンへ行くことができます。またこの「East Harmon Zone(イースト・ハーモン・ゾーン)」内で行われているイベントにも参加できます。
●East Harmon Zone:イーストハーモンゾーン(レッド)
●Koval Zone:コーバルゾーン(グリーン)
●Paddock Club Zone:パドッククラブゾーン(ブラック)
Entry 3について
Entry 3は、「Pit Line Walk(ピットラインウォーク)」他などの特別な特典に参加する際の集合場所になっていたり、パドッククラブゾーン(ブラック)へ入場するリストバンドを貰う受付(Entry 1は専用エントリーです)などもありますので、必要によっては覚えておいた方が良いエントリーになります。
エントリーへのアクセス
ここでは、ほとんどのお客様が宿泊される可能性の高い「ラスベガス大通り(ストリップ)」から、この「East Harmon Zone(イースト・ハーモン・ゾーン)」(レッド)への行き方についてご案内いたします。
実はこのゾーンのEntry 2 & Entry 3は、サーキットコースで主要な道路(Hamon Ave.)などが封鎖されているので、「ラスベガス大通り(ストリップ)」から最もアクセスしにくいゾーンになります。
一番簡単なアクセス方法:「Entry 4」から入場
ラスベガス大通りから「East Harmon Zone:イースト・ハーモン・ゾーン」(レッド)への最もアクセスしやすい行き方は「Koval Zone:コーバルゾーン」(グリーン)の「Entry 4」から入場します。「Entry 4」からは下記の客席ゾーンのチケットを持っている人が入場可能です。
●「East Harmon Zone:イースト・ハーモン・ゾーン(レッド)
●「Koval Zone:コーバルゾーン(グリーン)
●「Paddock Club Zone:パドッククラブゾーン(ブラック)
「Koval Zone:コーバルゾーン」(グリーン)内を抜けて、サーキットコースを「East Harmon Zone:イースト・ハーモン・ゾーン」(レッド)へ渡る橋を利用すると、ゾーン内の景観を楽しみ、各ゾーンの客席スタンドなども確認しながら「East Harmon Zone:イースト・ハーモン・ゾーン」まで行くことができます。
「Entry 4」は、ベラッジオホテル、ホースシューホテルがあるラスベガス大通りとFlamingo Rd.(フラミンゴロード)の交差点から、Flamingo Rd.(フラミンゴロード)をホースシューホテルに沿って歩いて行くと約10分程で「Entry 4」に到着します。
Entry 2 & 3へのアクセス
「Entry 2」は Harmon Ave.(ハーモン・アベニュー)沿いにありますが、Harmon Ave.はサーキットコースになっているため、ラスベガス大通りからは歩いて行くことはできません。その為、ホテルからウーバー、もしくはタクシーで「Virgin Hotels:ヴァージン・ホテル」まで行き、そこから徒歩にて「Entry 2」まで行けます。ヴァージンホテルは、F1ラスベガス公式のウーバなどのライドシェア乗り場に指定されています。
「Entry 3」は、ラスベガス大通りから、Flamingo Rd.(フラミンゴロード)をホースシューホテル沿いに「Entry 4」へ向かって歩きます。「Entry 4」を過ぎて、さらに15分程歩くと右側に「Tuscany Suites:トスカー二・スイーツ」というホテルがあり、駐車場へ抜けると「Entry 3」があります。ですが、Flamingo Rd.(フラミンゴロード)を「Entry 4」から先へ歩くと、サーキットコースと交差する橋を渡りますが、歩行者用の歩道橋は逆車線にあるなど、道路を横切りづらい状況になります。またはホテルからウーバー、タクシーを使って「Tuscany Suites:トスカニー・スイーツ」ホテルまで行けます。トスカニー・スイーツホテルは、F1ラスベガスの公式のウーバーなどのライドシェア乗り場に指定されています。






































