ペトコ・パークは、カリフォルニア州サンディエゴにあるMLBサンディエゴ・パドレスの本拠地です。
基本情報
- 英語名
- Petco Park
- 所在地
- 19 Tony Gwynn Way San Diego, California 92101
- 公式サイト
- https://www.mlb.com/padres
- 収容人数
- 42,524
- グラウンド
- 天然芝
- ダグアウト
- 1塁側がホームチーム、3塁側がビジターチーム
カリフォルニア州サンディエゴは、ロサンゼルスよりもさらに南に位置し、メキシコとの国境に接する街です。アメリカ海軍の基地があることでも知られ、年間を通して温暖な気候が魅力の人気観光都市でもあります。
日本からはJAL(日本航空)の直行便が就航しており、アクセスも良好です。また、ロサンゼルスからは列車やレンタカーで約2時間30分ほどで訪れることができます。
そのサンディエゴの中心部・ダウンタウンにあるのが「ペトコ・パーク(Petco Park)」です。街の中にありながらも、太平洋からの心地よい海風が吹き抜け、外野エリアには芝生の公園もあるなど、開放感のあるとても魅力的なボールパークです。
ペトコ・パークは、2006年に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンドの舞台となり、日本代表がキューバを破って世界一に輝いた、歴史的な球場としても知られています。
なお「ペトコ(Petco)」という名称は、サンディエゴに本社を置くペット用品販売会社「ペトコ・アニマル・サプライ社(Petco Animal Supplies, Inc.)」が命名権を取得したことに由来しています(契約は2027年まで有効)。
ペトコパークの豆知識
「ペトコパーク」のレフト側にはファールポールが無いのをお気付きでしょうか?
サンディエゴ・パドレスの本拠地「ペトコパーク」と言えば、外野レフトスタンドの一部になっている ”Western Metal Supply Co.”と書かれた煉瓦建てのビルがランドマークの一つとなっています。
このビルは1909年に建設され幌馬車や鍛冶屋に資材を生産していた会社だったらしく1975年に閉鎖され、1978年にサンディエゴ市の歴史的建造物に指定されたそうです。
2004年の球場建設には、まずこの建物のファールポールとなる角(かど)を中心に設計が進められたそうです。もちろんビル内は大改装され、スイート、クラブ席、チームストアなどに使われていますが、100年以上前に建設されたビルが、この“Western Metal Supply Co.”です。
アクセス
「ペトコパーク」は、サンディエゴの”ダウンタウン”の南側にあります。
”ダウンタウン”と言われるエリアは、それほど大きくはないので、ダウンタウン内のホテルに泊まられる場合には、ホテルから球場までは歩けなくはありません。
公共交通機関を使った球場へのアクセスの選択肢としては、ホテルから徒歩、もしくはサンディエゴのダウンタウン、市内を走る、”MTS Trolley (MTS・トロリー)“という電車を使うという選択肢があります。片道(2時間有効):$2ドル50セントで、アプリもしくは自販機でカードを買う「PRONTO(プロント)」という支払いシステムを使います。
このMTSトロリーは、ブルーライン、グリーンライン、オレンジラインがあり、このトロリーを使えれば宿泊場所、球場へのアクセス、観光など行動範囲が広がります。
電車の車体の色は、基本的に「赤」ですが、「広告ラッピング」されたものがあり、路線の色ではありませんので、乗る路線は間違えないように注意しましょう。乗る際には必ず車両の先頭の表示を見て確認してください。
座席について
ペトコパークは、基本的には「3層」のスタジアムとなります。
ペトコパークの中で最高級とさせる座席は、「ブルーシールドホームプレートクラブ」です。バックネット裏のエリアで、最もプレーを近くで見ることができ、専用ラウンジでは飲食込みの”オールインクルーシブ”のお座席となります。
またペトコパークには、ブルーシールドホームプレートクラブ以外にも、特別なサービスが付く、プレミアムシートのエリアが多いのもこの球場の特徴の一つです。
一般席を含めて、いろいろな選択肢がありますので、まずは座席の情報をよく調べて、ご自身にとってのベストシートをお探しください。
観戦ガイド
現在、サンディエゴ・パドレスの試合チケットはすべて「モバイルチケット(スマホチケット)」での取り扱いとなっており、試合当日までに事前準備をしておくことがとても重要です。
チケットは「Ticketmaster(チケットマスター)」という販売サイトから購入する仕組みで、iPhoneでもAndroidでも、事前にスマートフォンの「ウォレット」アプリにチケットを保存しておくことができます。ウォレットに入れておけば、スタジアムでインターネットに接続できなくてもチケットの提示が可能になりますので、これは必ず済ませておきたい準備です。
※注意:スクリーンショットでは入場できませんので、必ず公式アプリやウォレット機能で表示できるようにしておきましょう。
ペトコ・パークの開場時間(ゲートオープン)は、試合開始時間の「90分前」です。試合やイベントの内容によって変わる場合があります。特に人気の試合や、来場者プレゼント(ギブアウェイ)配布がある日は、通常より早く開場することもあります。
最新のゲート情報は、パドレスの公式SNS(X/Twitterなど)で試合当日に発信されることもあるため、こまめにチェックしておくと安心です。
またペトコ・パークもMLBの中では比較的持ち込み制限が厳しい球場です。下記のバッグ類以外は持ち込みはできませんのでご注意ください。
・透明なバッグ(クリアバッグ):30cm X 30cm X 15cm 以内
・ウエストポーチ、クラッチ:12.7cm X 17.78cm以内
初めて訪れる方は、必ず球場の公式ルールを事前に確認し、荷物の準備をしておきましょう。
チケット
スタジアムツアー
ペトコ・パークでは、次の4種類のスタジアムツアーが用意されています:
◎通常のスタジアムツアー
◎プレゲームツアー(試合前)
◎ダウン・ザ・ライン・プレゲームツアー(試合前)
◎VIPプレゲームツアー(試合前)
中でも「VIPプレゲームツアー」は料金がやや高めですが、その分とても特別な体験ができるツアーです。パドレスのバッティング練習を、フィールド上のホームプレート裏から間近で見学することができるので、パドレスの選手からサインをもらえるチャンスがあるのも魅力のひとつです。
バッティング練習の時間に合わせて実際にフィールドに降りるほか、ツアーの前半では記者席やホームプレートラウンジなど、通常は入れないエリアも見学できます。
サインを貰える可能性や、試合前にプレミアムな体験を楽しみたい方には、特におすすめのツアーです。素晴らしい思い出になるかもしれません。
チームストア
ペトコパークのメインチームストアは、Gaslamp Gate(ガスランプゲート)の並び、レンガ建ての”Western Metal Supply Co.”ビルの1階にあります。
開場後の試合前は長蛇の列となり、チームストアは大変に混雑しますので、できれば開場する前、もしく試合中にお買い物に行かれると良いでしょう。
メインチームストア(Main Team Store)営業時間
月曜日~土曜日:午前10時~午後5時
日曜日:午前11時~午後4時
ナイター試合開催日の営業時間(外からのアクセス)
通常の開店時間から、開場の30~45分前まで
※パドレスのデーゲーム午後1時10分の場合は開場からオープン、その他午後3時40分など変則的な時間の場合はチームストアへお問い合わせ下さい。
ホテルガイド
ペトコパークはサンディエゴのダウンタウン内にあり、ダウンタウン内にホテルを予約すれば、基本的には徒歩かトロリーで行けるアクセスができるスタジアムです。
そのため、数試合の観戦であれば、球場周辺を含めてダウンタウン内のホテルに泊まると便利です。
デーゲームであれば、日帰りでロサンゼルスからの観戦も可能ですので、宿泊の選択肢がある都市です。